ブスも美人も死ねば土

美人もブスもリア充もサブカルも、推してるあの娘が死んだって、等しく土になるんです

岡田斗司夫と大正大学全裸講師、ちょっとだけ新垣さん

今、愛人の暴走で世間を賑わせている五十代インテリおじさん二人。


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この二人の騒動は、根っこはほとんど同じだけれど、破綻のきっかけはとても対象的なところに興味を惹かれました。

そこで、友人達の間で、お山の大将系クズとばかりお付き合いする女だということで意見が一致しているわたくしが、自分の経験も踏まえながら考えてみました。

「暴露」と「命令」。


事のあらましは、ほぼ同じで、二人とも、若くて情緒が不安定な女の子と関係を結んだものの扱いきれず、結局、女の子の暴発で自分のキャリアと信頼を台無しにすることとなりました。

暴発した女の子達は、きっと、バブル経験世代のインテリおじさんに喰い物にされてしまう典型的なタイプで、同世代とは上手く関係を築けずに日々淋しさと生きづらさを感じていたのではないかと思います。

岡田氏は常習的に、そういうタイプの女の子を優しく口説き、依存症にし、崇拝させて、やり捨てにしていたのでしょう。

そして、哀しいかな、バブル世代のおじさんは、インターネットが一個人に大きな力を与えることをまだ理解出来ていない人が多く、著名人の自分に対して、たかが若い女の子一人に何が出来るのかと、たかをくくっていた可能性が大きいです。

対して、大正大学の講師ですが。

著しく情緒が不安定になる、いわゆるメンヘラというものを、女性は十代後半から二十代前半あたりで経験する人が多いですが、男性は還暦が現実味を帯びてきたころ、「男」でなくなることを恐れてメンヘラになる人が多いと聞いたことがあります。

この講師がそういう状態だったとすれば、不安定な女学生と、年齢は親子ほど違うけれど精神的には同等で、それゆえに、どんどん二人でエスカレートしていったと考えられます。

いずれにしても、「やっかいなインテリおじさんと扱いづらいメンヘラちゃんが揉めた」という、よくあるお話ですが、それはわかっている上で、敢えて検証していこうと思うのです。

では、暴露と命令、二人の女の子がとった行動が対象的だったのはどうしてでしょうか。

『どちらが教祖だったのか』


前者は、岡田氏が教祖で、彼女が信者です。

後者は、女学生が教祖で、講師が信者です。

教祖は、信者自身より自分のことを優先させ、すべてを捧げるように、時に果たす気のない甘い約束をし、時に強い言葉で脅迫します。

信者は、すべてを捧げる代わりに、自分が憧れる偶像を教祖が演じ続けることを要求して、いつか甘い約束が実現することを信じて疑いません。

この関係を別の言葉で言い換えるとすれば、『洗脳と自己投影の関係』です。

恋愛における教祖側の思考は、「自分が一番可愛い」「パートナーは自分に尽くして当たり前」「絶対責められたくない」というような、信じられないほど幼いものです。

いわゆる"大人のルール"に則って、諭したり或いは責めたとしても、教祖はナチュラルボーン自己中なので、まったく理解出来ませんし、言うだけ無駄というものです。

教祖タイプは、「あの女(男)がキチガイだったんでゲスよ! 」などと信者を貶めて気分良くさせてくれる同性のTHE太鼓持ちとつるんでいる場合も多く、騒げば騒ぐだけ、風評被害で信者側が苦しい立場に追いやられることもままあります。

このように、教祖がわかりやすく自己中心的なので、信者は自分を被害者や悲劇のヒロインの立場に置きがちです。

ですが、信者のいない教祖は成立しないので、信者体質の人間のひとりとして、敢えてわたくしは、信者は共犯関係だと言い切ります。

岡田氏の彼女の場合は、どのように教祖である岡田氏に加担したのでしょう。


一見たくさんの人に慕われている風の岡田氏の姿に、周囲に上手く馴染めない自分の憧れを投影すること。

岡田氏の功績の一部は、彼女である自分のおかげなのだと解釈して、周囲の判断よりずっと高い自己評価を満足させること。

……とてもよくわかります、だって、わたくし自身がそうだから。

ネット上の彼女の主張から想像して、彼女は美しくて賢いけれどリテラシーがなくて、重たい自分語りや著名人との交遊自慢をしていそうです。

そして、友人だと思っていた人達から避けられ、その理由がわからずに悲劇のヒロイン的に悩んでいるタイプだと感じました。

ざっくりいえば、わがままで甘えん坊の寂しがり屋さんです。

そして、彼女は、「そんな私をありのままに受け入れてくれる運命の人」である岡田先生との甘い新婚生活や、著名人の妻となる薔薇色の未来を心待ちにします。

ところが、岡田氏は、彼女の濃縮めんつゆのような濃い愛情や依存心を「重い、ウザい」と全否定して、突然別れを告げてしまいました。

そこで彼女がとった行動、奉仕の報酬(甘い約束)が偽りだということに怒り、ネットで騙された(弄ばれた)と暴露することは、少なくとも彼女の中での筋は通っています。

岡田氏がどれほどモテ男ぶろうとも、終身名誉童貞の精神構造では、現実世界の恋愛のことなど全く理解出来ないのです。

だからこそ、同世代のモテ男達が孫が生まれて好々爺になろうという年頃に「80人彼女がいる」と恥ずかしすぎることを口にしてしまうのでしょう。

ちなみに、80人の愛人のうち、少なくとも60人は、水商売やクライアントさんのお世辞や営業(LINEの返信がすぐ返ってくる、手を握ったら握り返したなど)や自分の性欲のために一回しただけで、まさか自分が愛人にカウントされているなんて思ってもいないのでは、と推測しています。

そして今後、暴露した愛人さんのことをどれだけ気にかける発言をしたとしても、所詮、このツイートに岡田氏の本心は集約されています。
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彼女にはこれっぽっちの誠意も持ち合わせていないことは明らかです。

器がおちょこのクズです。

対して、大正大学の露出狂講師の場合は、どのように教祖である女学生に加担したのでしょう。


知識人である自分が敢えて若い女の子の命令に従うという行為によって、マゾヒスト的な欲求を満足させること。

臆病で物事を先送りする性格を「断りきれない、優しすぎる自分」にすり替えて、自己陶酔するための装置として利用すること。

いきなり最初の要求が「キャンパスで全裸になって」とは考えづらいので、人通りの多い場所で椎名林檎ばりに「ここでキスして」あたりからスタートしたのではないでしょうか。

大正大学の公式発表の内容と、わたくしが今までに出会った似た性質の女性から想像して、この女学生は、周囲からは地味で控えめな女の子と思われているけれど、特定の性質の相手にだけは、支配力を発揮し高圧的な態度をとるタイプだと感じました。

ざっくりいえば、「俺がいないとあの娘はダメなんだ」と感じさせる儚さと、相手を意のままに操る狡猾さをあわせ持った不思議ちゃんです。

そういった子の要求は、ドシャ降りの夜中に「愛してるなら今すぐに来て! 」や、精神の不調でバイトが出来ないから生活費を負担して欲しいなど、同世代では手に余る場合が多いです。

対して、バブル世代のおじさんは、ホテルの高級なバーや豪華なプレゼント、アッシー君など「女のワガママに応えるのが男の甲斐性」的な美学や文化があり、金銭的余裕もあるので、割れ鍋に綴じ蓋なのでしょう。

精神的に不安定な女学生は、無理難題を突きつけ、相手がその要求をのむことで、自分の存在意義、自分が教祖であることを確認し続けていたのだと思います。

最後の一線を越える要求をした時に、この講師が歳上のパートナーとして厳しく接しなかったことが、結果的に自分のみならず彼女の将来に大きな傷をつけてしまいました。

それでいて、講師は、大正大学の公式発表内で、下記のような発言をするのです。

自分の大事な人を守るために行ったことが、結果としてこのような事態に至ったこと、重ねてお詫びいたします。
皆さんには、自分の信頼すること、信じることを貫き通して欲しいと思います。そのとき少しの冷静さも忘れないようにしてください】
より抜粋

「大切な人を守るため」という言葉と己の悲哀に酔いしれた文章で、無意識に、責任の所在を女学生側に押しやる、なんて見事な悲劇のヒロイン脳……おじさんなのに……!

この気持ちは、年末に、佐村河内氏のゴーストライターだった新垣氏がテレビに出まくってちやほやされていたのを見かけた時に感じたのと同じ気持ちです。

周囲が「あの先生は人に嫌ということが出来ない優しい善い人なんです」と言うのは自由ですし、もちろんご本人がそれだけの人格者なのだと思います。

ただ、自分で、「そうなんです!私って優しすぎるんですよ。善い人すぎるってよく言われるんです!」って丸ごと乗っかるのはどうなのだろうかと、わたくしは疑問に感じます。

同罪とまでは全然思っていないのですが、全てをノーカウントにしてはしゃぐのは、なんかなぁ……と思ってしまいました。

つまり、この全裸講師のちょっと良い別れの挨拶に、そういう自己陶酔の匂いを感じたのでした。

なぜ長々とこのような文章を綴ったかといえば、最初にもチラリと書きましたが、わたくし自身が、恋愛における信者にまんまと成り下がり、教祖の虚栄心をぶくぶくと増長させるタイプだからなのです。(わたくしの場合は、インテリおじさんタイプではなく、外ヅラが良いアーティストタイプなのですが)

そして、後から考えてみれば陳腐すぎる甘い約束が守れなかったことに、毎回飽きもせずにガックリ肩を落としたり、怒り狂ったりしてきました。

だから、強者の理論として、信者タイプの人に「断れなかったあなたも悪い!!!」と言っているのではなく、「わかるよ〜わかるけど、あんたバカだよ」と言いたいのです。

なんなら、一緒に居酒屋で、永遠に尽きない教祖の悪口で盛り上がって朝まで飲みたいのです。

新垣さんも誘って。

そして最後にわたくしごとですが、お金をあげることよりも、自分の創造物や貴重な時間をあげてしまうことのほうが、精神的にとても辛いことです。
(10万円<物語    わたくし調べ、当社比。)

自分の経験や想像力を使って生み出した台詞や物語を差し出してしまったこと、それが教祖の言葉として布教され、一定の評価を得てしまうこと。

それは、相手への怒りや憎しみだけでなく、自分自身への信頼や尊厳も著しく損ないます。

今、そういう形で教祖に尽くしている自覚があり、迷っている方は、全力で今すぐ逃げ出すことをお勧めします!

或いは、自分が共犯だったことは自覚しつつ、ダイナマイトを体に巻いて突っ込むなり、爆弾のスイッチをちらつかせて強かに交渉するのは選択肢の一つとして、あって良いことだと思います。

わたくしは、まだ未経験ですが、そういった選択肢を選ぶ日が来たときは、慎重に周到に策を練ろうと思います。

最後に情けをかけたとしても、教祖はそれに漬け込むだけなので。

暴発した女の子達が立ち直って、新しい素敵な人生とパートナーを見つけられますように☆

インテリおじさん達は図太く商売をするなり、可哀想ぶって職を得るなり、どうぞお好きにしてください。

美貴ヲ

■美術家/作家(演劇脚本など)■1/31緊縛人形劇「みぞかちゃんの脱皮」出演:有末剛・真珠子 脚本・構成を担当■書いたり描いたりするお仕事をください。

連絡先:purinlady@gmail.com
Twitter:mikiwo65

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